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十日菊とももの 六菖日記 りくしょうにっき

バカアニヲタヒキーの
三重苦を背負った模範的ダメ人間
十日菊とももによる
空想と妄想をつづった日記です。
 

【俺認定】福岡の最ウマパン屋さん(2015/12/25更新)
総合:シェ・サガラ(久留米市田主丸)
丸パン:屋根に花壇のあるお店(早良区野河内)
白あんぱん:ノーミ(西区石丸)
惣菜パン:黒猫堂(中央区警固)
食パン:コウブツ(南区大楠)
コッペパン:うーぱん(南区大楠)
バゲット:シエルブルー(新宮町)
クロワッサン:エピドール(天神)
菓子パン、惣菜パン:ほのか(東区名子)
菓子パン、惣菜パン:ラ・タルティーヌ(大野城市下大利駅)

2012/06/01

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   週末ではないけれど、久々に早く帰ってきたらヴィーガンみたいな食事だったのでメモ。
ズッキーニ炒め
チンゲンサイ煮浸し
ウドと人参のきんぴら
小松菜ゴマ和え
キュウリ生姜
キュウリ梅和え
オクラ
パプリカ
トマト
サヤインゲン
ごはん

2012/06/02

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 最近下の子も寝返りがうてるようになりました。 それまではふたりばらばらに遊んでいたのですが、 機動力が等しくなったので一緒に遊ぶことが多くなりました。
 ふたりの最近のお気に入りは掃除機で、 掃除機をかけていると二人でついてきます。 親鴨小鴨みたいですな。 目を離すと掃除機に取り付いて噛み始めます。 何が楽しいのかよくわかりませんが。

 週末の晩御飯メモ。 今日は色々用事があってスーパーのお総菜。
サワラの煮付け
焼き芋
キュウリのゴマ和え(スーパーのお総菜)
おくらゴマ和え(スーパーのお総菜)
ひじき(スーパーのお総菜)
切り干し大根(スーパーのお総菜)
なすの揚げ煮浸し(スーパーのお総菜)

2012/06/03

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2011年度 俺賞

  そろそろ俺賞をまとめます。 昨年は単身赴任だったのでだいぶ自由に本が読めました。それが今や、、、、、。

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1位 「プロメテウスの罠」朝日新聞特別報道部、学研パブリッシング

 色々考えましたが、これを1位にもってこざるを得ないかなと。 俺んちは西日本新聞なのでこの朝日の連載は読んでいなかったのですが、 かなり頑張っていると評価します。
 福島で何が起こっていたのか、福島を巡ってエライヒトは何をやっていたのか。 最終的な評価は(莫大な負債を相続した)後生の人たちが下してくれると思いますが、 そのためにはまず、記録していて欲しいところ。
 俺は別に原発自体には反対ではありません。 むしろチャレンジとしてリスクをとって進めるのは十分アリだと思います。 しかし、今はっきり言っておきたいのは、コイツラには絶対に任せられない、 ということです。コイツラがこの仕組みの中で運営する原発には反対です。

2位 「あなた自身の社会 スウェーデンの中学教科書」アーネ・リンドクウィスト、ヤン・ウェステル、新評論

  スウェーデンの中学社会科の教科書。すばらしい。 目次からひろって見ても

第2章 あなたと他の人々
 2項 なに者かでありたい
   「十杷ひとからげの人間でいい」と思う人は誰もいない
 4項 私たちには、自分で思っているより能力がある
第3章 あなた自身の経済
 1項 家族の経済    あなたには、いくらお金がかかるか
 5項 広告は購買意欲をさそう
   若者は映画館でライフスタイルを買う

 かように日本の社会化の教科書とは趣きが違います。 内容もすばらしいのですが、 もっとも注目すべきなのは、前書きに紹介されている1994年学習指導要領です。 曰く、
学校の任務は 「生徒に、将来を築くという困難な事業への楽観的な展望を与えること」
ううう、感動を禁じ得ません。写し書きしているだけでも心が揺さぶられます。
 教育学を勉強したことがある人はご存じだと思いますが、 教育の目的を巡っては3つの立場があります。

(1)子供に効率よく知識やスキルなどを伝達し、役に立つ人に育てることが目的。
(2)子供が本来持っている可能性延ばし、開花させること目的。
(3)社会を良くすることが目的。

 俺ら日本人は1と2で教育を語ることに縛られがちです。 ゆとり教育を巡る言説、最近だと橋下教教育論と それに対する反論を見ればそれは明らかです。 しかしスウェーデンは明確に3を意識している。それが分かっただけで、 世の中はまだ捨てたものではないなという気分になります。 そのような国で教育を受けてみたかったですな。
 プロメテウスの罠がなければ間違いなく1位にしていました。

3位「パレスチナ」広河隆一、岩波新書

 昨年一番ショックを受けた本。 自分がいかに無知であったか、 自分がいかに先進国は無体なことはしないと思いこんでいたか。 イスラエルの非道は正直、俺の想像をはるかに超えていました。 それで「戦場でワルツを」とか見ていたわけですから、とんだ笑い者です。 自分をこれほど恥ずかしいと思ったことはありません。
 これ以降、パレスチナ、ユダヤについてちょぽちょぽ調べています。 今のところの結論は、キリスト教社会がユダヤに与えた仕打ち、それがそのまま時空を越えてパレスチナに投影されている、ということなのだろうと。そう考えると問題の根の深さに絶望を感じてしまいます。この問題が解消される日が、人類が存続しているうちに来るのでしょうかね。

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 さて、昨年は子供も生まれましたので、 ちゃんと子供関係の本も読んでいます。 のでいくつか紹介を。

「子供より古書が大事と思いたい」鹿島茂、文春文庫
 古本基地外エッセイ。 かなり人生削っているように見えますが、それにしても幸せそうです。

「子供の名前が危ない」牧野恭仁雄、ベスト新書
 親の自己満足が溢れださんばかりの名前を昔はドキュソネームとか言いましたが、 最近はキラキラネームと呼ぶそうです。 実は俺の子もドキュソネームなので、まあ参考に。
 我が家は俺が名前の候補を十数個考え、その中から相方が好きなのを選ぶ、という手順で名前を決めました。ドキュソではない名前も沢山ありましたのに、敢えて一番ドキュソなのを選んだのは相方です。読みや漢字は無視して込めた意味だけで選んだらドキュソだったそうで。将来苦労する子供も大変だなあと思いますが、しかしかく言う俺自身もドキュソネームで苦労していたりします。これも遺伝でしょうかね。

「モーツァルトは子守歌を歌わない」森雅裕、講談社文庫
 探偵がベートーベン、イラストが魔夜峰央というわけわからん推理小説。 子守歌について調べていて発見。 この人の「推理小説常習犯」というエッセイがテラすばらしい。 編集者に面の皮の厚さの必要性を訴える良書。編集者志望は必読。

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 その他おもしろかった本をつらつらと。

「絶対貧困」石井光太、新潮文庫
「ルポ餓死現場で生きる」石井光太、ちくま新書

 なんとなくわかってはいましたが、 やっぱりそうなのか、という感じ。 実際に貧困の事実を突きつけられると、 豊かな先進国でのうのうと生きていることがつらいですな。 ただ、ここに救いのなさを感じるのは豊かな社会の傲慢であることも、 この本は指摘しています。 栄養失調児がサッカーを楽しんで何が悪い。そこに希望を感じてしまいます。

「日本でいちばん大切にしたい会社」坂本光司、あさ出版
 涙無しには読めません。 上のスウェーデンでも言及しましたが、 世の中を良くすることと利益を上げることが相反しない、 という希望を感じさせる本。 ちなみに2巻以降はそれほどインパクトを感じませんでした。

「食の終焉」ポールロバーツ、ダイヤモンド社
 食料のサプライチェーンの現状をレポートした本。タイトルが示しているように、 経済性を追求した結果、サプライチェーンが非常にもろくなっていることを警告しています。 TPPに入るとこういう世界に巻き込まれていくわけですな。 食料安全保障、という言葉を使ってしまうとなんかエラそうでイヤなのですが、 顔が見える人が作ったおいしい食べ物を食べられるということがどれほど大切なことか、 経済合理性による破壊がどれほど非可逆か、 ということは意識しておきたいところ。

「葬式仏教の誕生」松尾剛次、平凡社新書
 日本の死の扱いの変遷を描いた本。

「安保条約の成立」豊下楢彦、岩波新書
 吉田首相は戦後スキームを構築したとして 一般には評価されていると思いますが、 それを真っ向否定。 吉田は悪手ばかりを打ち、 その裏には、、、(ネタバレ配慮)という話。 結構感動。

「地図から消えた島々」長谷川亮一、吉川弘文館
 面白かった。 歴史上のどさくさに人々の欲望を反映して 日本近海に現れた島々の話。 未知の島に期待してしまう冒険心をくすぐります。

「さよならお母さん」信田さよ子、春秋社
母が重くての続編。 前作は救いが無かったので、今回は少し救いを示そうという姿勢が見えます。

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 ついでに過去の俺賞へのリンクを張っておきますと

2004年度 その1 その2
2006〜2008年度
2009年度

 おおう、2005年度、2010年度俺賞をすっかり失念していました。 そのうち書きます。

 

 週末の晩御飯メモ。生姜のキンピラは頼んで作ってもらいましたが、うまいです。
塩サバ
ピーマンの肉詰め煮
新生姜のキンピラ(作り置き)
八宝菜煮浸し(作り置き)
キュウリ梅和え(作り置き)
キュウリ生姜(作り置き)
ひじき(作り置き)
ナスの煮浸し(作り置き)
小松菜の胡麻和え(作り置き)
キャベツと塩昆布(作り置き)
パプリカ(作り置き)
キャベツ(作り置き)
ごはん

2012/06/04

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  キリスト祭:盆踊りで慰霊 「伝説のロマン感じて」新郷 /青森
  うーむ。これがニュースになるんですな。

2012/06/07

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 今朝の西日本新聞 「北九州市長 がれき安全性強調 対話集会紛糾打ち切り」。 まあ予想通りの展開ですな。
 反原発派の行動を見ていて思うのは、この行動は戦略的に有効なのか、 ということです。 この行動をすることによって、ガレキ受け入れを取りやめる可能性が 少しでも上がるのか、上がると計算しているのか。 正直なところ、あまり有効なことをしているようにはあまり見えないのですが、 そのあたりどうなのでしょうかね。 気迫を示す、というくらいの意味はありますが、 それで他の人を動員できるのでしょうか。 多くの人に訴えかけて動かす(あるいは動かすと思わせる)ことが 政治的決定には肝要だと思うのですが、それに結びついているのか。 西日本新聞の報道を見ていると、 あまり反対派に共感的とは言い難い構成になっています。 むしろ反原発派は暴れん坊の集団、とか印象付けてしまうかも知れません。
 そこらへんが知りたいのでちょぽちょぽ調べているのですが、 こういう市民活動とか消費者活動とかを理論化した本というのが見当たりません。 何ででしょうかね。労働者運動はあるのですけれどもね。

2012/06/08

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 なんでも野田くんが記者会見を開いて原発再稼動について話したそうで、 電力需給ではなく金のために再稼動するつもりとの話。

 何と言いますか、
  鳩山:友愛
  菅:最小不幸社会
  野田:金
と、どんどん身近な存在になってきていますな民主党。

2012/06/09

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 そろそろ暑くなるのではないか、 ということでゴザシーツを買ってきて見ます。 子供を寝かせてみたたところ、ゴザの匂いが嫌なのか逃げていきました。 なんだかな。

 子供たちがつかまり座りをするようになりました。 上の子はつかまり座りをした後も器用にはいはいに戻れるのですが、 下の子はドンくさくて戻れません。 つかまり座りをしたら最後、叫んで大人を呼ぶか、 手を離して頭を打つしかありません。 あまり頭打ってバカになっても困ります、ただでさえ俺の血を引いているというのに。 スポンジマットとか買ってきた方がいいのでしょうかね。

 週末の晩御飯メモ。 福岡にはルミエールというやたら安いスーパーがありまして、 そこでタイが安かったとのこと。 身は子供の離乳食に、アラは大人のごはんになりました。
タイのアラ煮
キンピラゴボウ
インゲンの胡麻和え
キュウリ生姜和え
ナスとオクラ
ホウレン草
パプリカ
タイ、イサキの刺身
キャベツ塩昆布
ごはん

2012/06/10

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 子供の機動力が上がってきたので、対策に通せんぼネットを買ってきます。 高さが65cmの跨ぐタイプですが、これが結構高いですね。 足の短い人(含む俺)にはなかなか大変なような。

 子供たちにだいぶ下の歯が生えてきました。 笑うと白い歯がキラリンと眩しいです。 その代わり噛まれると痛いです。

 週末の晩御飯メモ。 昨日と被っているものがありますが、 昨日の分は食べきってしまったので 作り置きではなく本日新たに作っています。 味噌汁を作るのは久しぶりです。 こちらの味噌は砂糖が入っていて甘く、 東国の人には結構ツライものがあります。 うちは親戚から送ってもらっています。
イサキの煮付け
キャベツ塩昆布
ショウガのキンピラ
インゲンの胡麻和え
ひじき
キュウリ生姜和え
キャベツとキュウリの塩もみ
大根と椎茸の味噌汁
ごはん

2012/06/11

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 株主総会の季節ですね。
 知り合いに関西電力の株主総会議案を見せてもらいましたが、 反原発提案が別個に6点も出ていて連携の悪さをうかがわせますな。

子作りへの道(1)

  一年以内に35%、二年以内に60%、三年以内に75%。 この数字をご存じでしょうか? 答えはケコーンから第一子出産までの期間です。 我が家はケコーンから子供が産まれるまでギリギリ3年。 どうにか75%に滑り込んだ形です。 俺は男なのでプレッシャーは感じませんでしたが、 きっと相方は陰に陽に様々な圧力を受けていたに違いありません。

  この三年間、色々とありました。 そのことを書こう書こうと思っていてそのままになってしまっていましたが、 そろそろまとめておこうかなと。 というわけで、今週は我が家の子作り政策について書いておこうかと思います。

 子作りの最初のハードルは俺の愚息でした。 具体的に言うと、これがどうも不如意でした。 ケコーンするまで道程だったので問題が発覚しなかったのですね。 これはこれで意志の力だけではどうしようもないので、 現代医学に頼ろうと近所の泌尿器科に生きまして事情を説明しました。 お医者さんの方は心得ていたようで診察も何も無く 最初からバイアグラを処方されました。薬の飲み合わせを確認されただけです。 そんで処方箋を書いてもらって薬局に行けば手に入ります。 ネット上ではだいぶ偽ものが流通しているようですが、 そんなリスクを負うくらいなら さっさと普通に病院に行けばいいのではないかと思います。

  一錠だいたい1500円。初回は10錠、 2回目からは20錠づつ処方してもらいました。 もちろん自由診療なので自腹です。 お金を払うときにはけっこう金かかるなと思うかもしれませんが、 毎日飲むものでもないのであまり負担感はありません。 ちなみに確定申告時に医療費控除を受けられますので領収書はとっておきましょう。

  さてそのバイアグラですが、効果覿面かというとそうではありません。 無いよりはかなりマシ、という感じですね。 単に血行をよくするだけの薬なので、 これを飲んだからといってやる気が出てくるわけではありません。 副作用としては、私の場合は三日以上連日飲んでいると偏頭痛がしました。

  相方曰く、以前はバイアグラを欲しがる男の人を軽蔑していたけれど、 本当に必要な人が居るということがわかった、とのこと。さいですか。 というわけで、現代医学の力で夜の生活がまともに営めるようになりました。

  ちなみに、道程のまま30歳を向かえると魔法が使えるようになる、 という話がありますが、嘘でした。

2012/06/12

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子作りへの道(2)

  夜の生活が営めるようになったので、 セオリー通り体温を記録してターゲット日を定めるという、 いわゆるタイミング法を続けました。 続けたのですが、しかしまったく結果が出ません。 これはちょっと何かあるのではないかと思い、 一番怪しいのはやはり俺だろうということで、、 再び現代医療に頼り一度病院で検査してもらおうと考えました。

 そんで病院を探したのですが、 そのとき調べて初めて知りましたが、 男性の不妊治療をやっている医療機関が横浜には無いのですね。 民間療法的なところはいくつかあったのですが、 俺はまずは検査を受けたいだけなのでフツーの医療機関がいいのですが、 フツーの医療機関で男性の不妊治療を受け付けているとことがありません。 困りました。

  そんでも調べていましたら、近所の大きめの病院に当たってみると、 妻が不妊治療を受けていれば、旦那の検査をしてもよい、との話でした。 なので最初に相方を送り込み、しかる後に俺の検査をお願いしました。

  何とも、不妊治療界では男性の非協力が問題になっていると聞いていましたけれど、 そもそも男性に門戸が開かれていないのではないかと感じました。 不妊の原因の半分は男性にある、と言われていますが、 これではどうすることもできません。 この後もことあるごとに感じましたが、 妊娠というイベントでは男は脇役、というか添え物なんだなと。

  さて、検査というのは試験管みたいな容器を もらってきて朝に精液を採取して持っていきます。 すると一週間くらいで結果が来ます。 精液は人肌を維持していないと劣化するので服の中とかに入れて持っていきます。

  朝会社に行く途中に持って行ったのですが、 これが驚かれまして、なんでも旦那が持ってくるのは珍しいそうです。 普は妻が持ってくるそうで。 その反応を見ていると、確かに旦那はあまり病院に来たがらないのかもしれません。

  というわけで、ようやく検査を受けることができました。 一週間ほどで検査の結果が出てくるのですが、 なんか検査に失敗したっぽいとかで再検査となりました。 事情は後でわかりますが、まあ何かあったんだろうということで 再度献体を持っていきます。 そんで一週間くらいして結果を聞きに行くと、 精子数が1ml中10万匹以下とのことでした。

  ここで精子数について復習しておきますと、 健常な男性で1ml中に数千万〜1億と言われています。 年齢とともに減少する傾向があるのですが、 数千万というオーダーにかわりはありません。 2千万がひとつの閾値で、 これを下まわると貧精子症のフラグが立ち、 何らかの治療が薦められます。

 健常者数千万。それに対し、俺は10万以下。 桁違いとはこのことですね。 どこに出しても恥ずかしい立派な貧精子症でした。 この数字は要するに、通常の方法で女性を妊娠させることは不可能、ということです。 これではいくら体温グラフとにらめっこしても結果が出ないはずです。 まあ、前向きに考えれば今後避妊具が一切不要、ということでもありますけれど。

 しかし現代医療はすばらしい。 精子が一匹でも居れば子供を作ることが可能です。 精子数はゼロの無精子症か、1以上の貧精子症かの違いが決定的に重要です。 体外授精が普通に可能な世の中に生まれてきて本当によかったです。 そして、この限りなくゼロに近い精子数の場合は顕微受精以外に方法はありません。 というわけで、市内で顕微授精をやっている病院に転院することになりました。

 補足しますと、精子ゼロの無精子症だからと言って 完全にダメなわけではありません。 無精子症にもいくつかの種類がありまして、 精巣に問題があり精子がまったく作られない場合から、 精子は作られるのだけれどパイプが詰まっていてまったく出てこない場合まで様々です。 後者の場合は手術で精子を取り出すことができます。 また、精子が作られていないように見える人でも、 精巣を外科手術で開けてみるとほんのちょっと採取できる場合が多いらしいです。 なので、精子数がゼロだからといって可能性がまったく無いわけではありません。

  ダイアモンドユカイという芸能人が居るのですが、 この人は無精子症から子供を作ったことで有名だそうです。 多分、精巣を開けたのではないかと思います。

2012/06/13

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  弁護士・日隅一雄さん死去。合掌。
 本当に、命を削って記者会見に参加していたのだなと。 死期を悟っていると怖いものは無いのかも知れません。

子作りへの道(3)

  ご存じのように体外授精を実現したのは 2010年にノーベル生理学賞を受賞したロバート・G・エドワーズで、 1978年のことです。 彼の尽力により1990年代にはお金さえ出せば今でも体外受精が可能になり、 今では一般的に普及しています。 本当にいい時代に生まれたと思います。 20年前だったら俺は単なる種無しでしたが、 今なら金さえあれば何とかなるのですから。

 というわけで顕微授精をやっている病院に転院後、 検査を受けつつスケジュールを組んでいきます。

  まずは母親のサイクルを管理します。 計画的に薬を入れて理想通りのサイクルに調整していきます。 安定したら手術の日程を組み、 手術日に向かって排卵誘発剤などを入れて卵子を沢山作るように持っていきます。 最初は飲み薬から初めて、一ヶ月くらいから注射になり、 次第に頻度を増して直前一週間は毎日注射に通う感じになります。 時間単位での管理になりますので、指定された時間に病院に行くことになります。 夜中に救急窓口に来るように指示されたこともあります。

  これは正直、 フルタイムで働きながら人工授精を受けるのはかなり困難ではないかと思います。 時間が自由にならないのもさることながら、 うちの場合は特に相方は薬がかなり負担だったようで、 薬を入れた日は一日中ぐったりしていまして、よく仕事を休みました。 女性が働き続けられる世の中、というものには、 不妊治療中の女性に対する配慮が含まれるべきだと思います。

 そんで排卵日までうまく卵子が育っていれば、卵子を取り出す手術をします。 これは卵巣に針を刺して採取するそうで、半日の入院が必要です。 同日に父親の精子を採取します。 午前中に入院して、母親はすぐに手術室に運ばれていきます。 しばらく旦那の方は暇です。 一時間弱くらいで手術が終わり戻ってきますが、麻酔で寝ていますので やはり旦那は暇です。 正午くらいに看護婦さんがやってきて、 精子をもらいに来ます。 精子は検査と同様、試験管を渡されて朝採取してから家を出ます。 それをはいと渡して旦那の役割は終わりまでです。 それくらいになると麻酔も切れてきますが、 点滴が空になるまでさらに数時間待ちます。 点滴が無くなれば帰ります。

  病院側では採取した卵子に精子を注入し、受精させます。 この時、失敗の可能性も考えて採取した卵子すべてに注入します。 相方は初回は20個くらい卵子が採れました。たぶん多い方だと思います。

 補足しておきますと、 俺の場合は精子数があまりに少なく採取した結果ゼロの可能性があるので、 念のため手術に先立ちまして数週間前に精子を採取、冷凍保存しておきました。 俺くらいの貧しさだとゼロの可能性はそれなりにあるようで、 先に検査した際に再検査になった話を書きましたが、 どうやらその際は精子数ゼロだったようです。

 精子数のカウントの仕方は、 顕微鏡で一定面積をのぞいて精子数をカウントし、 それを1ml換算する、というものです。 だから、たまたま視界に入ってこないとゼロ判定となります。 転院後の検査では4万以下という判定でしたが、 詳細を聞くと、発見された精子数は1匹だったそうです。 その1匹がたまたま視界に入っていなければ、 ゼロと判定されてしまっていたところでした。

2012/06/14

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子作りへの道(4)

  受精卵は数日培養され、 8分割まで育てられた後に再度手術にて母親の胎内に戻します。 この間、だいたい三日です。 なので普通は三日後に再度半日入院、受精卵を戻す手術を受けます。
 しかし残念ながら相方は採卵後の調子が悪く、 再手術ができないと判断されました。 というわけで、手術は先延ばし、 受精卵はいったんすべて冷凍、ということになりました。

  体調が良くなるまで待ちまして、 手術可能になったのが翌々月でした。 改めまして半日入院します。
 初回は凍結していた受精卵のうち6個を解凍し、 そのうち元気のよいものを2個戻しました。 1個から初めて、なかなか結果が出なければ2個に増やす、 というのが一般的だそうですが、 高齢出産の場合は時間との勝負があるので最初から2個が増えるそうです。

 少し前に最近は双子が増えている、と書きましたが、はいそのとおり、 不妊治療が普及した結果です。 双子の数を見てみると、一卵性は変わらっておらず、 二卵性だけがやたら増えています。 高齢出産で二卵性だったら、結構な確立で不妊治療ではないかと。

 顕微受精としてはこれで終わりです。 あとは受精卵が着床してくれるのを祈るのみです。 ひと月くらいすると着床しているかどうかがわかります。 着床していなければ、またサイクルを作って再挑戦ということになります。

 うまく着床すれば不妊治療としては終了です。 この後は普通の妊婦と変わりありません。 普通に産婦人科に通います。 不妊治療を受けた病院で出産する必要もありませんし、 不妊治療専門のクリニックではそもそも出産設備が無かったりします。 なので、出産する病院をどこにするかはあらかじめ考えておきましょう。 ただし、不妊治療を受ける人は高齢であったり 他に問題を抱えていたりするケースもあり、 高リスク妊婦になる可能性がフツーの妊婦よりは高いと思います。 その場合は適当な病院は限られます。
 ちなみに相方は、不妊治療を受けた病院で続けるか、 実家の近くに移るか、あるいは一気に福岡に来てしまうか、 とか考えた結果、 結局、実家に戻って実家の近くの病院に転院しました。 悪阻がひどくまともに生活できると思えませんでしたので、 実家に厄介になることにしました。

訂正:2012/6/18
 上に、6個を解凍してそのうち2個戻した、と書きましたが、記憶違いでした。
 一回目は、採卵20個、うち受精成功14個、うち8分割まで成長したのが6個でした。 6個を凍結し、うち3個を解凍して、うち2個を戻しました。 20個採卵して使えたのが6個ですが、これは相方が高齢なためと思います。 母体が若いともっと率がよいのではないかと。

2012/06/15

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 今朝の西日本新聞「オスプレイ米で墜落」。 ちょっとすばらし過ぎるタイミングで事故りましたな。 どっちにしろ配備は止められないでしょうけれども、 大幅に信頼を失いましたな。

子作りへの道(5)

  相方はふたつ入れた受精卵が 両方とも着床してくれたので二卵性の双子と相成りました。 双子(多胎児)は色々とリスクがあります。 一番フツーにあるのが、早産と未熟児でしょう。 例に漏れず、うちも早産かつ未熟児でした。
 普通出産は40週なのですが、36週以前に生まれると早産になります。 また、新生児(単胎児)の体重は3000g以上が普通ですが、 2500g以下だと未熟児(低体重児)になります。
 まあ多胎児の場合、 あまり大きくなってもおなかの中の空間が限られているので、 ある程度早産の方が安心だそうで、 最近は無理せずさっさと出産させるそうです。 低体重児でも問題なく育てられる環境になったのでしょうね。 うちのは体重増加が著しく、二ヶ月もすると体重も標準体重を超えまして 低体重児であったかどうかなんて解らなくなりました。 なので、早産、未熟児はあまり気にしなくてよいかと。

 それよりも早産で困るのが、 出産日が読めないということですね。 近所ならともかく、福岡から群馬県S市までは半日旅行です。
 仕事していると予定よりかなり早く 「明後日出産するから」と連絡が来ててんやわんや。 夜中までかかって仕事の引継ぎをし、 翌朝一のヒコーキで羽田まで飛んで東京駅で新幹線に飛び乗り タクシーを飛ばして病院に飛び込むと相方はベッドの上。 「明日までもたないと判断されたのでこれから出産する」 とのことで、手術室(帝王切開)に運ばれていきました。 本当にギリギリでした。 ちなみに帝王切開では父親は立ち会えませんでした。
 その後一週間病院に泊り込みました。 出産時にしばらくサボることは周囲には伝えてあったのですが、 予定とは違った日程になってしまいました。 もっとも、常に窓際の際どいところを攻めている俺なので、 居ても居なくても業務上はあまり影響がなかったとは思いますが。

 一週間病院で過ごした後、妻子と別れて福岡に戻ります。 それまでは、単身赴任は結構気楽だなあ、とか思っていたのですが、 この時初めて、単身赴任が残酷な制度であると感じました。 子供の成長は早いです。 一週間見ていただけでも毎日変化していくのがわかります。 それが単身赴任だと、会いに来られるのは月に一度。 一ヶ月あれば子供はまったく変わってしまいます。 たった一度しかない子供の成長を見られないということが どれほどの損失感を伴うか。
 それからは、帰省すると子供たちがが以前とはまったく変わっていて、 何とか慣れる頃に帰らなければなりません。 次回帰省するときには、子供たちは父親を置いてさらに先に進んでいます。 必死で追いつこうとしますが、 やはり毎日接している相方と比べると数日ではカバーしきれず、 自分が情けなく感じます。

 日本では会社の言うなりにどこへでも転勤していくのが当然 という考え方があります。 解雇があり得ず会社が一生、 一家の生活の面倒を見る時代、 誰もが将来は会社側の人間(管理職)に当然成る、 と思われていた時代であればそれもアリだと思います。 しかし現在は解雇がフツーにあり、 社員の大多数は一度も管理職なることなく退職に至ることが 明らかになっています。 俺のように地域に生活基盤を持たないヒッキーであれば 転勤もいいですけれど、 普通に地域にネットワークを持っている人にとっては、 地域の生活基盤を根こそぎリセットする転勤は 人生の上でハイリスクな選択になっていると思います。
 単身赴任だと家族の地縁は辛うじて維持されるでしょうけれども、 しかし家族が分割されること価値の喪失をどう考えるか。 ネットがあるだけ距離の克服は昔よりはマシにはなっていますが、 しかし腕にかかる子供の重さ、胸に感じる体温、 鼻腔に漂い来る乳臭い匂いは、残念ながらskypeでは伝わってきません。
 俺の場合は相方が理解してくれて、 親戚も知り合いも居ない福岡に来てくれました。 親しんだ関東を離れるということを考えると、 断られてずっと単身赴任でも仕方が無いかなー、という覚悟はしていましたが、 これには本当に感謝しています。 その代わり、子育てには便利だけれど 会社までエライ通いところに住むことになりましたが。 しかし世の中の夫婦が皆、許容範囲が広いわけではありませんし、 そもそも仕事を持っていたらその仕事どうするのか、という問題もあります。 子供が学校に上がっていると親の事情だけでは済みません。
 転勤自体は無くならないと思うのですよ、会社にも都合がありますから。 しかし生涯生活保障で報いることが出来ないのであれば、 (幹部候補生はともかくそれ以外にについては) やはり何らかの(全人的な)手当てが必要なのだと思うのです。

2012/06/16

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 上の子が風邪を引きます。 感染経路は、先日遊びに来た方の中に 咳をしていた子供が居たそうで。 病院に連れて行って薬をもらってきます。 別に流行しているわけではないようで 病院は空いていたとのこと。

 今週の晩御飯メモ。 所要で外食。

子作りへの道(補遺)

 以下、不妊治療について諸々の話

成功確率

  人工授精の成功率はどの程度でしょうか?

卵子を沢山採取してうまく受精したもののみを戻すわけですから、受精確率は100%です。戻した後着床するのがだいたい30%言われています。ここが一番の関門ですね。そして、着床しても1/3くらいは流産してしまうそうで、結局出産までたどり着く最終的な成功率は20%といったところが一般的だそうです。案外低い印象ですが、人工授精が無ければゼロだと考えると十分にありがたい数字だと思います。
 ちなみに病院によってはこれより高い成功率を喧伝しているところもありますが、多分腕がいいのでしょうな。

家計

 不妊治療をした、と言うと必ず、お金かかるんでしょう、と言われます。
 はい、お金かかります。
 具体的に言うと、私らの場合、 公立病院で薬代なども含めて顕微受精一回60万円でした。

  最初は10回分の予算を覚悟して始めました。 一回の成功確率20%だとしたら、10回やれば90%。 これくらいなら何とかなるのではないか、という単純な計算です。 幸いにも予算を使い尽くす前に結果が出てくれて助かりました。 親孝行な子供たちです。 その分、大学院に進学しても学費を出してやることにしましょう。
 というくらいお金がかかります。

 なお、不妊治療には自治体からの助成制度があります。 どこの自治体でも一律15万/回だと思います。 これが年に2回、合計10回まで、というのが相場のようです。 自治体により違うので、これより多く出しているところもあるようです。
 しかしこの助成をもらったとしても一回60万ですから、 助成金だけで賄うのはムリで、やはり結構な資金が必要になります。 さらに助成金を受けるには家計の所得制限があります。 これが前年の所得をもとに判断されてしまうのですね。 共働きだった夫婦が、ようし不妊治療をするぞ、 と妻が仕事を辞めて無職になったとしても、 最初の一年間は前年の働いていた時期の収入で判断されるので助成を受けられない、 ということになります。 実際、うちは不妊治療を受けるにあたり相方が正社員からパートに移ったのですが、 正社員時の所得から判断されますので俺が薄給にもかかわらず 助成は受けられませんでした。 これはちょっと理不尽な気がします。

 不妊治療を受けようとする人は子供を作るかなり強固な意志があるわけで、 少子化を心配するのであればかなり堅い投資先ではないかと思うので、 自己負担がもっと少なくてもいいのではないかと思うのですが。

冷凍保存について

 先に、最初に精子を凍結保存したと書きました。 ということはこれ以降、明日俺が死んでも子供が作れてしまうのですね (俺が死んだことが病院に伝わらなければですが)。 男は精子を採取した時点で用済みなんだなあ、 と、男の脇役っぷりをしみじみと感じました。

 ちなみに不妊治療を始めた時点で俺は福岡への転勤が決まっていました。 精子を冷凍すれば夫不在でも不妊治療が継続できる、 ということは要するに、安心して単身赴任してこい、 ということでもありますね。 実際、単身赴任して凍結精子を使いきったら精子採取に横浜に戻る、 という生活を送る予定でした。 めでたく単身赴任直前に妊娠が確定したのでそういうことにはなりませんでしたが。

  そんなわけなので、お父さんが地方にとばされても海外赴任になっても、 安心して不妊治療に邁進してくださいね。現代医療はすばらしい。

 もちろん、凍結した精子や受精卵は、 保管料を払えば不妊治療終了後も残しておくことが出来ます。 二人目が欲しい、となった場合に凍結受精卵があると、 卵子採取から始めなくてもよくなります。 採卵手術のことを考えたら、保管料を払っておいた方が楽だと思います。

2012/06/17

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 今朝の西日本新聞「がれき受け入れ反対派に対抗 連合賛成集会」。
 笑っちゃうくらい見事に分断統治されていますな。 アイリーン・美緒子・スミス「水俣と福島に共通する10の手口」に 「3、被害者同士を対立させる」という項がありますね。

 同じく今朝の西日本新聞「AKB指原さんがHKTに移籍」。
 福岡に行くことを都落ちみたいに言うなよ! 栄転って言ってやれよ! そうじゃないと可哀想じゃないか!
 俺が。

  週末の晩御飯メモ 今日は親戚から野菜が送られてきたので 久々に普通の茄子でした。 何か知りませんが、福岡の茄子はやたらに長く水っぽいのです。 大きければ大きいほどいいのでしょうかね。
鶏もも梅巻き
シイタケ炒め
オクラ
トマト
キュウリ
ベビーコーン
ナス炒め
枝豆
ごはん

子作りへの道(おわり)

  さて、しばらく我が家の子作りの努力について書いてみました。
 今日から読む人のために案内をしておくと、 2012/6/11が先頭です。

 実は書く契機になったのは6月23日のNHKスペシャルが 不妊治療がテーマであることに気づいたことです。 最新の不妊治療事情が見られるかなと思いまして、 まあここらでひとつまとめておく気になったという次第です。 もしもこれからチャレンジしようと考えている方がいらっしゃいましたら 参考にしてください。

 俺は、不妊治療を受けて本当によかったと、 不妊治療を受けられる世に生まれて本当によかったと思っています。 現代医療マンセー。 ビンボーには拍車がかかりましたが、そんなのは大した問題ではありません。

 そして、ここで改めて言っておきますが、 不妊治療に付き合ってくれた相方には心から感謝しています。 先に書きましたように、男は脇役です。 主役の尽力無しに不妊治療は成立しません。 相方は薬が合わないようで何度も体調を崩し、 精神的には言うに及ばず体力的に非常につらい期間を過ごしたと思います。 それでも結果が出るまで頑張ってくれたくれたその強靭さには感動を覚えます。 寝台に載せられて手術室から戻ってきた相方は、何とも神々しく見えたものです。 幸福度を調査すると家族のあるなしで結果に大きな差が付くそうです。 独身の時はよくわかりませんんでしたが、今は非常に得心できます。

  そんなわけなので、 不妊治療を考えている方には 個人的にはお勧めしたいと思います。 もちろん必ず結果が出るものではないですが、 少しでも可能性があるのであればチャレンジして欲しいところです。
 がしかし、これを手放しで薦められないのは、やはりこの出費の巨大さですね。 俺はビンボーでもたまたま相方が働いていて蓄えがあったので何とかなりましたが、 先立つものが無い人には結構ツライものがあると思います。 ここは気前よく助成金を増やして欲しいところです。 というか、そもそも子供を作る意志のある人を 経済的理由で諦めさせることはして欲しくありません。

  これは、どういう社会を作りたいか、という話に収束します。 子供を作るのに金がかかり、子供を育てるのに金がかかり、 子供を教育するのに金がかかり、 経済力が不足すればどこかで諦めないといけない社会と、 子供作るのは無料、子供を育てるのも低負担、子供を教育するのは無料、 望んだだけ子供を育てられる社会と、どちらが良い社会と思えるか。 そういう問題です。
 今の日本は明らかに前者ですね。 しかし、社会は変えることができます。 果たして俺の子供たちが親になる頃、 日本はどういう社会になっているでしょうか。 そして、子供に継ぐ社会を作るのは、 やはり親の責任ではないかと思う今日この頃です。

2012/06/18

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 上の子の症状が治まってきたと思ったら、 今度は下の子が熱を出し始めました。 まあ良くあること。 というか、防ぎよう無いし。

子作りへの道(補足)

 相方に指摘されたので補足。
 先に顕微授精60万と書きましたが、 これは顕微授精だけのお金です。 顕微授精に至るまでは検査だ何だで結構お金がかかりまして、 最初っからカウントして顕微授精一回目終わるまでがだいたい100万円になります。 60万で顕微授精できるかというと、 その前の助走期間分が別途必要になりますので注意。

 ちなみに、ヒキタクニオ 「「ヒキタさん! ご懐妊ですよ」 男45歳・不妊治療はじめました」 では顕微授精一回45万となっています。 しかも失敗すると半額戻ってくるとか。 不妊治療は自由診療なので病院で自由に価格を決められますので、 安いところは安いのでしょうな。

 また、6/14の日記に一部記憶違いがありましたので訂正しました。

2012/06/19

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  椎名へきるライブツアー 「HEKIRU SHIINA BEST LIVE from 1994 to 2000 SUMMER EDITION」。 何なんでしょうか1994〜2000って。 オッサン狙い撃ちでしょうか。しかも久々の全国ツアー。 福岡にも来るようですが、子供の世話があるので行けませんな。

2012/06/20

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 最近記憶力が落ちたと思うことが多いのですが、 ちょっとショックだったのが赤ずきんチャチャ。
 そういうアニメが昔あって、かなり面白かった印象があるのですが、 しかしこれは確か変身モノだったと記憶しているのですが、 その変身後の姿がまったく思い出せません。 それどころか、主人公が何のために変身していたのかすら思い出せません。 別に思い出せなくても困ることは何もないと思うのですが、なんか気になります。

 昔の私もどこに出しても恥ずかしいアニヲタでしたが、 ケコーンを機にアニメを見なくなり(より正確には見る暇が無くなり)ました。 以来4年になりますが、解ったことは二点あります。

(1)アニメを見なくても結構生きていける。
(2)フツーの生活をしているとアニメの情報に触れる機会は皆無

(1)はまあ、薄々感じていたのですが、 (2)は世界を抜け出てみて初めて分かったというか。 普通に暮らしているだけではアニメ情報はまったく入ってこないのですね。 ジブリ作品でも無い限りフツーに接するメディアにアニメが登場することはありません。すなわち、こちらから興味を持って積極的に情報収集しない限り アニメについての興味を持続することは難しい。
  最新の携帯電話(最近はスマホと言うのでしょうか?)の情報は入ってきます。 スカイツリーの情報も入ってきます。 AKBの総選挙の情報も入ってきます。 しかしアニメはそうではない。完全に世界が隔絶しています。
 この状況の中でアニヲタの人の費やすエネルギーを考えると、 やはりアニヲタというのは尊敬に値するなと思うのです。

  俺は、アニヲタに憧れてアニヲタになりました。俺の家は子供にテレビを見せない家だったので、家をで出るまでは基本アニメを見ることができませんでした。なのでアニメについてまるで知識がありませんんでしたが、そんな俺から見てアニメというものについて博覧強記を誇り滔々と評を述べるアニヲタは尊敬に値しました。
今の俺はとてもアニヲタとは呼べなくなってしまっていますけれど、あのときの自分の感覚は正しかったのだなと思います。 アニヲタの人ガンガレ!

2012/06/22

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 ついに俺にも風邪がまわってきたり。 まわさなくていいのに。

  今朝の西日本新聞 「日米韓初の軍事訓練」
 米国発表で明らかになったけれど、 海自は公表の予定無く、総理大臣の了承も受けていないとのこと。 公海上での訓練とは言え、 首相の判断なしに他国の軍隊との合同訓練が 出来てしまうのですね。すげえな。

 同じく今朝の西日本新聞 「避暑地松本をPR 観光宣伝隊が来福」
 あーもう長らく松本行ってないなー。 信州ほど走っていて気持ちの良いところは無いのに。 もちろん九州にもいいところあるのでしょうけれども、 九州に決定的に不足しているのが水です。 水瓶がとにかくありません。 良い景色の基本は山と樹と水だと思うので、 その点でいまひとつ。
 ついでに福岡は、松本のとなりの安曇野に住み着いた安曇氏の発祥の地だそうで、 安曇つながりで色々イベントとかやっているみたいですな。

 ネット上をうろうろしていましたら、大町市 結婚支援事業実行委員会主催 婚活講演会だそーです。 皆さん行ってみては。

2012/06/23

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  子供たちがつかまり立ちするようになりました。 しかし、立つことはできても降りることができません。 立ち上がることはできますが、そのまま動くことができず、 体力が尽きたら倒れて頭を打ちます。
 なので親の役割は、子供が立ち上がったと見るや 倒れる位置にあらかじめクッションを配置することです。 キャッチャーインライって多分こんな気持ちなのでしょうね。
 柔道では最初は受け身から身につけるそうですが、 誰か子供に正しい倒れ方を教える方法をご存じありませんかね。

  我が家の居間にはほとんど家具が置いていません。 テレビとテレビ台、ソファ、赤ちゃんベッド、 それにカラーボックスがひとつで、がらんとしています。 引っ越す時点で乳飲み子をかかえていたので、居間は子育て空間にしよう、 すなわち、子供にいじられて困るモノは置かないようにしよう、 という明確な意図の結果です。 だからモノは基本的に別の部屋に置いていて、 何か必要になるたびに取りに行かないといけないので大人は面倒です。 そのかわり、子供の行動を見張る手間が省けていると思います。
  たぶん、一旦大人ふたりが過ごしやすい居間を作ってしまうと、 それを子供用に再配置するのは結構面倒なのではないかと思います。 オサレな置物とか日常の細々したモノを入れた収納とかガンプラとか、 それをどうにかすることを考えると大変です。 その点ではタイミング的にラッキーだったのかなと。

週末の晩御飯メモ。 風邪が悪化して食べず。

2012/06/24

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  相方は男前豆腐を良く買ってきます。 味が好きというのもあるようですが、 何でもパックのサイズが豊富なのがよいようです。 子供の離乳食に使うので数十g程度の小分けが善いのだそうですが、 これが他には無いそうで。 まあしかし、豆腐をその日のうちに食べ切らなくなったのはいつからだろうか、 と考えますと、豆腐の進歩はいつから止まっていたのでしょうかね。

週末の晩御飯メモ。 風邪で少ししか食べませんでした。 ゴーヤチャンプルを食べたことは確かですが(なので豆腐の話題)、 他は何を食べたか覚えておらず。

2012/06/27

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  相方が三色ごはんを作りました。 鳥そぼろ、玉子、人参と椎茸の炒め煮。 って四色じゃん!

 決まった三色はあるのかと思ってネットを調べてみましたけれど、 鳥そぼろと玉子までは決まっているようなのですが、 残りの一色はそれぞれのようですね。 地方性などがあるのかも知れませんが、 ネット上からは地理情報はよくわからず。 緑の葉もの、またはシャケやシソなどの赤い何か、というパタンが多いようですね。
 ちなみに俺の実家は桜でんぶでした。

2012/06/28

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  子供ができると考え方がかなり変わるな、 ということを最近感じています。 特に変わったのが二点あります。

  ひとつは、世の中をどういうタイムスパンでとらえるか、ということですね。 いい世の中かどうかを考えるとき。 昔は今がいい世の中かどうかを考えていましたが、 最近は、20年後がいい世の中かどうか、 というのが基準になってしまっています。 今の世の中を評する場合も、 このまま行くと20年後にはどうなっているか、 という観点で今の世の中を評価してしまいます。
  将来の世の中のことを考える際も、 これまでは30〜50年後、 すなわち自分の寿命の範囲内を重視していたのに対し、 最近は80〜120年、 すなわち自分の子供、孫の寿命の範囲がスコープになってしまっています。 そんな先のことを考えても仕方がないのかも知れませんし、 子供の人生は子供が切り開いていくものなのだから 親が心配すべきでは無いのかも知れませんが、まあそれはそれ。

  もうひとつは、人に対する態度です。 人と相対しているとどうも、 この人にも親がいる、というところに思い至ってしまうようになりました。 そのためどうも、人を無碍に扱うことが難しい。この人はどうでもいいのだけれど、 しかしこの人を無碍に扱うとこの人の親に顔向けできないなー、 とか思ってしまいます。 もちろんその人の親に顔向けする義務は私にはさらさら無いわけなのですが、 しかし自然にそう思えてしまうのだから仕方がありません。 この世の中に多分二人くらい、 この人が生まれてきたことに感謝し、 この人をありったけの言葉で祝福し、 この人の幸せを心から願った人が、どこかに居るんだろうなー、 と考えると、本人ではなくその二人のためにも扱いを疎かにできません。

  このように「親視点」が勝手に顔を出すようになりました。 これは何と言いますか、 非常に自分を保守的にするなあ、と思うのです。 ですがしかし、同じ自分の目を通しているのにも関わらず 世界は別の顔を見せてくれるのは非常に面白いと思います。 このような違う世界の見え方を提示してくれただけでも、 子供達には感謝しています。

2012/06/29

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 ポメラMD5を使い始めて1.5ヶ月くらいになりますか。
 追加の感想は、前にも書きましたがやはり遅く、見にくいですね。 薄暗いところではカーソルまじ見えない。 快適とは言えないので、携帯用との割りきりが必要ですね。
 さらにeneloopの持ちですが、仕様には15時間と書いていますが、 とてもそんなにもちません。 ざっくり2時間くらいではないかと。 もっともスペックに書いてあるのは連続運転時間であって、 一日一回とかいう使い方の場合には自己放電がそれなりにあると考えられ、 そんなもんなのかも知れません。 しかしあまりに短過ぎて、予備電池は手放せませんね。 しかし電池ゲージが2個残っているのに いきなり電池切れでシャットダウンしてしまうのは困ります。 せめて残量表示くらいはまともにして欲しいところ。 持ちの悪さも残量表示も、多分エネループの電圧が低いことが原因ではないかと。 もしかしたらフツーのアルカリ電池の方が使い勝手がいいのかも知れませんが、 でもエネルーパーにそれは酷な話。

2012/06/30

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  先週のNHKスペシャルを見ます。 不妊治療と思いきや、 高齢になり妊娠しにくくなり不妊治療に駆け込むヒトの話でした。 見ていて結構つらいものがありますな。
 今の経済をまわすために将来の日本を食いつぶしている、 具体的には社会再生産機能を担うはずの家庭を食いつぶしている、 というのが素直な感想。 共有地の悲劇の一形態でしょうか。 今の経済をまわすために大飯原発再稼動することになったのと重なりますな。

 週末の晩御飯メモ。
塩サバ
トウモロコシ
焼き茄子
キュウリ生姜和え
枝豆
キャベツ
生姜のキンピラ
シシトウ炒め
トマト
ごはん

連絡先:tomomo_tokagiku(a)yahoo.co.jp

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